生産管理表（せいさんかんりひょう）とは、生産作業の「計画表」「スケジュール表」のことである。生産管理表を使えば作業を「見える化」することができる。生産工程では、多くの人が関わるため、仕事の進み具合がわかりづらいときがあるが、「今どこまで進んでいるのか」を把握して作業を行うことは、作業を最後までスムーズに進めるための重要なポイントである。生産管理表があれば、作業のペースが遅れていることに早い段階で気付くことができ、また納期に間に合わない可能性があれば、急いで進めるよう対策することができるのである。 生産管理表には、工場長や現場監督などが月間ごとに管理する生産管理表や、現場の班長や主任レベルの人が週間ごとに管理する生産管理表など、用途や見る人に合わせて使い分け、作業を潤滑に進めることができるのである。生産管理表は各部署にあった項目などをテンプレートに記入して使うのが一般的である。

進捗管理（しんちょくかんり）とは、「仕事の進行状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動」のことである。JIS規格（JIS Z 8141 - 4104）にて定められている。つまり、進捗管理とは、あらかじめ立てられた計画にそった生産が行われているかを確認して、遅れているならば対策を行うことである。進捗管理を行う上で大きく2つの指標が重視される。1つは、計画のなかでの現在の位置。もう1つは、生産が計画から遅れている／早まっているという生産速度（生産速度が速いと在庫が増加する）。 進捗管理の手順は以下のようなものである。まず、進捗の状態を把握する。次に、計画での生産予定と実際の生産を比較する。遅れが発生している場合は、原因の調査・対策を行うとともに、スケジュールの調整を行う。このような順で遅延の復旧を図る。進捗管理の手法は様々で、差立盤、ガントチャート、製造三角図などがある。

工場においての生産の対象となる資材の計画、購買（調達）、保管、消費をG法理的に遂行するために行う管理活動のことである。資材管理は生産活動の遅延や停滞を招く恐れのあるもので企業にとってとても重要な役割を果たす部門である。生産に必要な資材は、製品の原材料として直接的に製品化されるものと、製品化のために消費される燃料のようなものに区分される。前者を主資材、後者を副資材という。資材管理を行うにあたり、必要とされる資材の内容や量、納期などは生産計画が決定されれば判明するため、在庫計画や資材計画を作成するところから始まることになる。部品の発注情報や未入荷情報、検収情報などのすべての情報がデータ管理されることが明確な進捗状況を表し、工程管理に大きく貢献することとなる。資材管理の活動は在庫管理にも繋がるものが大きく、適正在庫を保持する必要性がでてくる。

５Ｓとは職場の管理の基盤づくりの基礎・基本となる活動で、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字のSをとったもの。 「整理」とは、必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること。 「整頓」とは、必要なものがすぐに取り出せるように、置き場所、置き方を決め、表示を確実に行うこと。 「清掃」とは、掃除をして、ゴミ、汚れのないきれいな状態にすると同時に、細部まで点検すること。 「清潔」とは、整理・整頓・清掃を徹底して実行し、汚れのないきれいな状態を維持すること。 「しつけ」とは、決められたことを決められたとおりに実行できるよう、習慣づけること。 ５Ｓを徹底する事で職場は、無駄な作業や過剰在庫がなくなり、安全で効率的な職場状態が出来上がるのである。これが絶対に正しい５Ｓというものはなく、あくまでも一般的に言われている５Ｓを基盤として会社の体制や業種、各部署に合った５Ｓを行なう事が大切である。

品質管理には、広義・狭義の品質管理がある。広義の品質管理は、マネジメントとしての品質管理のことを指し、品質マネジメントとして知られ、JISでは「品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部」と定義している。例えば、ＰＣの修理を実施する場合、実務５年以上の者が実施することによって品質を保障する。狭義の品質管理は、コントロールとしての品質管理のことを指し、JISでは「品質保証行為の一部をなすもので、部品やシステムが決められた要求を満たしていることを、前もって確認するための行為」と定義している。例えば、このお菓子は独自のレシピをもとに製造されているので品質が保たれており味も均一のものができる。生産現場で「品質管理」と言えば、一般に狭義の品質管理を指していることが多い品質管理は、「買手の要求に合った品質の品物又はサービスを経済的に作り出すための手段の体系」とされている。

ガントチャートとは、プロジェクト管理や生産管理の際に、作業工程を管理するのに用いられる工程表の一種。アメリカの機械工学者にして経営コンサルトであるヘンリー・ガントによって考案された。 縦軸に各作業内容や担当者、作業の開始日や終了日、横軸に日時を記述し、作業期間や進捗状況を作業線（横グラフ）で表す事で、作業期間や進捗状況、担当者、作業の流れなどを視覚的に確認できる。プロジェクトの監督者や作業メンバーが全体の進捗状況を一目で把握する事ができるため、特に現場でのプロジェクト管理に使用される事が多い。ガントチャートの作り方には様々あるが、基本的にMicrosoft Excelやオープンオフィスなどの表計算ソフトを使って作成可能である。また、プロジェクト管理用にガントチャートが作成できるソフトが、市販・無料ともに数多く提供されている。

一般的に発注から納品までに要する時間のことをリードタイムと呼ぶ。手番という場合もある。リードタイムには「生産（製造）リードタイム」のほか、「配送（出荷／物流）リードタイム」「調達（購買）リードタイム」「外注リードタイム」「開発リードタイム」などがある。リードタイムのうち、付加価値活動を行っていない時間はコストだけが発生する時間であり、この部分を短縮する事で比較的大きなコスト削減効果が得られる。近年では製造業、流通業、物流業などあらゆる業界においてリードタイムを短縮することによって、欲しいものが欲しいときに欲しいだけ手に入るという、サービスや製品の購入者にとっての満足度の向上につながる。リードタイムの語源は、もともとはトヨタ自動車において「標準手持ち」の概念を説明するために使われた和製英語だという。

整理：必要なもの、必要ではないものをはっきりと区別し要らないものを処分または撤去すること。例えば機械製造や食品製造の現場で必要ではない道具があると誤って使用してしまうことがあり、それが労災事故・異物の混入につながってしまう危険があるために実施する。 整頓：必要なものを必要な時に効率よく取り出せるようにすること。例えば必要なものがどこかにほったらかしにされているとしたら、それらを探す時間が発生してしまい作業を実施するうえで大幅なタイムロスを発生させてしまう。これを防止するために必要なものがどこにあるのかをわかりやすくするために置き場所を作る(住所をつくる)必要性がある。 清掃：職場のごみを無くし汚れのないきれいな状態にすること。もちろんきれいな状態を作ることは当然だが、これは作業を実施するうえで、いつもきれいな状況を作っておくと何か異常がある場合すぐに気付くことが出来るという利点もある。

受注管理（じゅちゅうかんり）とは、お客様から受け取った注文書または注文データを自社のシステムや台帳などに入力し、管理することである。受注管理は製造業の作業の中で一番最初に行うものであり、一番の要でもある。それは、受注管理がしっかりしていないと生産や出荷でのミスにつながるからだ。例えばお客様からの注文情報を間違えて入力してしまうと、無駄な商品を生産してしまったり、出荷するはずのものが作られていないという事態が起きる。これはあらゆるクレームにもつながり、お客様からの信用問題に関わる。受注管理に必要なことは、情報を正確に入力すること、誰にでも使えて分かりやすいシステムや仕組み、間違いをチャックするための仕組みである。多くの企業では受注管理はシステム上で行い、同システム上で在庫管理や出荷指示などをできるように連動している場合もある。