見える化とは
見える化(みえるか)とは、形のない「業務の状況」や「問題点」をグラフ・図表・数値などの客観的に判断できる指標にすることにより、誰にでも分かるように表すことである。物理的にただ「見える」ようにするだけではなく、その問題に関してよく考え、改善に向けて行動させることを目的としており、「可視化」とは区別して用いられる。「見える化」はトヨタ自動車における生産工程で生まれた概念であり、代表的な手法に「あんどん方式」や「かんばん方式」がある。「あんどん方式」は、現場担当者が「あんどん」の点灯によってトラブルの発生を即座に周知することで、迅速な対応を可能にしている。また、「かんばん方式」では生産工程で必要な部品・数量を書いた「かんばん」をまわし、無駄のない生産を実現している。近年では生産工程に留まらず、企業全体が「見える化」に取り組み、問題解決および優れたノウハウの組織共有をを目指すケースが増えている。