多品種少量生産(たひんしゅしょうりょうせいさん)とは、工場内で様々な製品を少量ずつ生産する生産モデルのこと。これまでは限られた商品を大量に生産する「少品種多量生産」方式が取られていたが、多品種少量生産では個人の嗜好や好みに合った製品を提供できることもあるため近年の市場によく合致しており、今日では機械工業の約7割が多品種少量生産方式をとっていると言われている。多品種少量生産方式で利益を出せるようなシステムを構築することは、近年のITの発展により台頭してきた物品販売におけるロングテール理論(販売数が少ない商品を大量に揃えて対象顧客を増やすことで売上総額を増やすという理論)と非常に相性が良いとされている。多品種少量生産方式の代表的な例としては、トヨタが生産に取り入れているカンバン方式(ジャストインタイム生産方式)などが挙げられる。